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実演を通じて

3Dプリンターで作ったピエタ像
3Dプリンターで作ったピエタ像

5月病とは日本特有のものですが、ここ2,3日の暑さで疲れも微妙に残る日々。

花粉症で体が怠いと感じる疑いも、、、

 

先週、工芸展が終わり作品や実演での反応について思うことがあり、

やはりフィレンツェの人達は、工芸に対する好奇心が旺盛です。

日本では見られなかった光景

「おお、打ち出しやってるよ、

これはこういうテクニックで、土台はこういう素材を使ってて、

最初にああしてから、こうして、、、」

という会話をしながら見学するご夫婦、カップルあるいは友達グループなど、

知識をひけらかす人がチョコチョコいて、少し説明し始めるとすぐに理解のできる感覚を持った人が結構います。

イタリアでは、学校での美術、芸術の授業のレベルも高いと聞く。

そんなところで芸術に関する知識にも詳しくなるのは、自然なのかもしれない。

ただ、それは僕ら世代もしくは、それより上の世代の人達の反応で、下の世代になるとやっぱり反応は鈍い。

これも学校の美術の授業で工芸に触れる機会が減ったせいだと、他の作家さんと話してました。

確実に工芸離れは進み、昔から築き上げられてきた感覚による手仕事がテクノロジーの分野に押されつつある。

’結局最後は、直接触れ、人の感覚による仕事が魅力なのだと自負する職人の姿と、自分の将来を重ねつつそんな思いで金槌を振るってたいと、実演での反応を浴びながら改めて思う時間でした。